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個別記事の管理2016-06-19 (Sun)
近年、高齢化やストレス社会、食生活の変化などから本来の

味(あじ)を感じる事ができない人が増加傾向にあります。

『最近、料理の味付けが濃くなってきた…』そんな方は、味覚に

なんらかの問題が起きているのかもしれません。


例えば、『すっぱいものが甘く感じる』

こんな不思議な現象を引き起こす果物があります。

その名も「ミラクルフルーツ」。

西アフリカ原産のこの果物は、小粒で鮮やかな赤色をしています。

ミラクルフルーツ①
ミラクルフルーツの木


ミラクルフルーツ②
ミラクルフルーツの実


この果物自体は甘くありませんが、その次に苦味や酸味のある

食品を食べた場合に甘く感じます。

正体は「ミラクリン」というたんぱく質。この成分が味覚に変化を

与えているのです。

ミラクリン
ミラクリン (miraculin) は味覚修飾物質のひとつの可溶性タンパク質である。

アメリカ食品医薬品局や欧州連合では食品添加物として認可されなかったが、

日本では1996年(平成8年)に厚生省の認可を受けた。

しかし該当製品がないという理由で2004年(平成16年)に認可が取り消された。

ミラクリンは甘味受容体と結合する性質を持つ。酸味を持つものを食べると

水素イオンがミラクリンと結合して構造が変化し、甘味受容体を活性化すると

考えられている

つまりミラクリンは酸味を甘味に変える作用を持つが、この物質自体は

無味である。

ただし、酸味をなくすわけではないので酸味も若干感じる。

タンパク質であるため、100℃以上に加熱したり、pH3以下、また12以上の環境では

その作用を失う。

またカルシウムイオンやマグネシウムイオンの存在によっても

その作用が阻害される。

同じように酸味を甘味に変えるタンパク質にはネオクリンやクルクリン,

ストロジンなどが知られている。

(ウィキペディア参照)



味覚を感じるしくみ

味を感じる器官は、舌の表面や上あごにある味蕾(みらい)という部分。

かつては、甘みや塩味など舌の部分によって感じ方が違うと考えられてきましたが、

最近の研究ではほとんど差がないといわれています。

味覚を感知するには、食べ物が唾液と混じることで味蕾にある味細胞が刺激され、

そのセンサーが味覚神経を経由して脳へと伝わり味として認知されます。

味覚障害はこの経路に異常が生じると発症します。

さらに、においを感知する細胞(嗅細胞)が鼻の中あるので、風邪や

アレルギー性鼻炎、花粉症の時には味覚が鈍くなる傾向にあります。



現代人の味覚障害

味覚障害の原因のひとつに血液中の亜鉛不足があります。

かつての味覚障害は、新陳代謝が衰える50代以上の中高年が多数を

占めていましたが、昨今は食生活の乱れが原因となり、若い世代や子どもにも

広がっています。

彼らが好むファーストフードやインスタント食品、清涼飲料水などに含まれている

食品添加物は、亜鉛の吸収を妨げる作用があるためです。

女性の過激なダイエットなども、栄養が偏ってしまうため、亜鉛不足となり

味覚障害になるケースが多いようです。


【味覚障害の症例】•

    味覚低下/何を食べても味が薄いと感じる。

    味覚消失・脱失/何を食べても全く味がしない。

    自発性異常味覚/口の中に何も入っていないのに苦い、甘い、

    塩辛いなどを感じ続けることが多い。

    錯味症・異味症/本来は甘いはずのものを食べても苦く感じるなど、味を取り違える。
    
    悪味症/何を食べても変な味がする。

主な原因

    •
血液中の亜鉛不足

    •薬剤(降圧剤、利尿剤、精神安定剤など)の副作用
   
    •全身の病気(肝臓病、腎疾患、糖尿病 など)
 
    •口腔内の異常(舌炎、喉頭炎など)

    •神経の障害(慢性中耳炎など)
 
    •食ベ物(辛い・刺激の強いもの)の影響

    •.無理な食事ダイエット

    •ファーストフードやインスタント食品、コンビニ弁当をよく食べる

    •野菜中心の食事をしている



【 味覚障害の予防 】

亜鉛は、体内でつくれるものではないため、味覚障害を予防するには、

亜鉛を多く含む食品を積極的に摂る意識をもつことが大切です。

亜鉛は吸収されにくい栄養素ですが、ビタミンCやクエン酸は亜鉛の吸収を

促してくれます。

ビタミンCは緑黄色野菜や果物に、クエン酸は酢や梅干などに多く含まれて

いるので、一緒に摂る習慣を付けましょう。

また、食生活だけでなく、睡眠不足や過労にならないよう、生活習慣にも

注意するようにしましょう。

味覚障害の原因には亜鉛不足だけでなく、別の病気による可能性も

ありますので、早めに受診することをおすすめします。


【亜鉛不足のセルフチェック】

5つ以上あれば要注意。特に「食べ物の味が薄く感じられる」

「肌が荒れる、皮膚がカサカサしやすい」「爪が変形してきた」の項目に

チェックがあれば、亜鉛不足の可能性があります。

•食べ物の味が薄く感じられる
•口の中に何もないのに変な味がする
•舌がやけどをしたようにヒリヒリする
•唾液の分泌が悪くなった
•肌が荒れる、皮膚がカサカサしやすい
•手のひらや足の裏が黒くなった
•爪が変形してきた
•爪の伸びが遅い
•脱け毛、切れ毛が多い
•髪の毛の伸びが遅くなったような気がする
•頭皮のフケが多い
•傷の治りが遅い
•目が疲れる、視力が低下してきた
•薄暗い場所だと、ものがよく見えない
•風邪をひきやすい
•口内炎ができやすい
•疲れやすい
•食欲がない
•下痢をよくする
•急にもの忘れが激しくなった


味覚障害かなっと思ったら舌を専門とする領域は歯科と耳鼻科。

味覚外来、味覚異常外来などの専門の科を設置している歯科、耳鼻科、

大学病院などの大病院を受診しましょう。

引用元 【 ionet.jp 健康 病気症状と予防】



普段から濃すぎる味付け、食品添加物、お薬の乱用などは避けましょう。


健康な体を保つためには大事なことですね。




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