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息子が幼稚園に通い始めて暫くしてふと気が付くと、
ちょっとおかしい動作を見せる様になった。
暫く観察していたが気になったので小児科で診て貰った。
顔をくしゃくしゃさせるのだ。
最初は目が気持ち悪くてそうして居るのかと思ったが、
一向に治る風がなかった。
小児科の診断では「軽いチック症だと思います。
大方は自然に治るので大丈夫ですよ」と言われたのだ。
息子には2歳の誕生日からハサミを使わせ始めたのだ。
娘も2歳からだった。
おかげで幼稚園では手慣れたもので、とても上手に使って居た。
娘と息子の違いは、息子は左手使いだった。

ハサミ左手用
最初左手で持ち始めた頃は余り気にならなかったのでそのままにしておいた。
凄く上手に使っているので、幼稚園でも心配ないと思って居たのだ。
息子にチックが現れたので、何か原因があるに違いないと思っていたが、
なんだかよく分からなかった。
ところがで有る。
夏休み前に幼稚園で先生との懇談があった時、
先生からこの様な注意を受けたのだ。
「お宅のお子さんはハサミが上手に使えるのはいいのですが、
左手なので、右手で使うように厳しく指導して居るのですが、
なかなか右手で持ってくれないのです。
夏休みの間に右手で使えるようにして置いて下さい。
クラスに一人でも違う事をする子が居たら困るんです。」
と言われたのだ。
ああ~~。
チックの原因はこれだったのか~~~。
母にその事を話すと、「その幼稚園の先生は少しおかしいね。
子供の芽を摘む様な事をしたら子供が委縮するのに・・・」
と言ったのだ。
息子が幼稚園でつらい思いをしない様に、夏休みにハサミを右手で
使えるようにしたのだ。
いきなり頭ごなしに叱るにのでは無く、最初は様子を見て、
左で持っていると、それとなく
「ハサミを反対のお手手で持って見ようか?」
と言って誘導する。
「両方で持てると便利でしょ。」
旨く持てた時はおもっきり褒めてあげた。
そうこうしている内に右手で持つと褒められるものだから、
次第に右手に変えられたのだ。
2学期が終わる頃にはチック症状はすっかり無くなって居たのだ。
それにしても厳しい幼稚園の先生だった。
ご自分の気に入るようにしないと、すぐ怒る先生だったのだ。
父兄との間に良くトラブルを起こされていた。
チック症
脳・神経の病気/チック症
チック症の症状・原因・治療
子どもに多く、だいたい5~10人に1人が経験するといわれているチック。まばたき、首振り、肩すくめ、顔しかめなど、一見すると普通の癖のように見える神経疾患です。
症状は乳幼児期からの心と体の成長に伴って見られ、大人になるにつれ普通は自然と消失しますが、学童・思春期まで続いて生活に支障がでる場合もあります。このように慢性化するものはチックではなく、「トゥーレット症候群」と呼ばれます。
チック症の症状
チック症は、動きが中心の「運動チック」と発声が中心な「音声チック」の2つに分類できます。
■運動チック
具体的には、まばたきを繰り返す、目を動かす、顔をしかめる、首を振るなど、多くは首から上の動作として症状が出ることが多いです。ときには手足の動きや、ジャンプ、スキップなどのに見える発作もあります。
■音声チック
咳払いや「あー」「うん」など短い言葉を繰り返し発します。
実はこれらの症状は本人がコントロールできないものではなく、止めようと思ったときには一時的に止めることができます。しかし、チックを出したい衝動や、その動作をしなくてはならないという強迫観念が強くなったとき、それらの動作を一気に行うことで解放感を感じてしまうのが特徴です。
また、気楽にテレビや本を見ているときや、不安感やイライラが強いときには多く出現しますが、何かに集中していたり、学校や医師の前、睡眠中には症状が少なくなります。
子供のチック症・大人のチック症
チックは小児期によく出現し、平均は6歳前後です。大部分のチックは10歳までに出現し、男児に多いとされています。10歳を過ぎれば徐々にチックは減少しますが、一部には成人を過ぎても症状が残る大人のチック症もあります。
チック症の原因
チックの原因は、正式には分かっていませんが、線状体という脳の一部の異常と心の問題とが絡み合って症状が出ていると考えられています。ですから、親から「どうしてまばたきばかりするの」と叱ることで、どんどんと病状が悪くなってしまうこともあります。
チック症の治療
チック症の治療は生活指導と薬物治療が中心になります。本人が症状にとらわれすぎないよう、不安感をとりのぞくことが大事で、むやみに怒ったり注意したりすることは避けましょう。
全身運動をして特定の動作を繰り返したいという衝動を発散させることや、何かに興味を抱けるよう、熱中できるものを持たせてあげることも有効です。
薬物治療の中心は、ハロペリドールなどの向精神薬を使用することが多いです。しかし、眠気やふらつきなどの副作用があるので、とくに年少者に使用するときには注意が必要です。
チックはいずれ自然と改善することが多いので、周囲があまり神経質にならないことが大切。症状に理解を示し、注意したりせずに受け入れるようにしましょう。
(この記事の担当ガイド 菅原 道仁)
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ちょっとおかしい動作を見せる様になった。
暫く観察していたが気になったので小児科で診て貰った。
顔をくしゃくしゃさせるのだ。
最初は目が気持ち悪くてそうして居るのかと思ったが、
一向に治る風がなかった。
小児科の診断では「軽いチック症だと思います。
大方は自然に治るので大丈夫ですよ」と言われたのだ。
息子には2歳の誕生日からハサミを使わせ始めたのだ。
娘も2歳からだった。
おかげで幼稚園では手慣れたもので、とても上手に使って居た。
娘と息子の違いは、息子は左手使いだった。

ハサミ左手用
最初左手で持ち始めた頃は余り気にならなかったのでそのままにしておいた。
凄く上手に使っているので、幼稚園でも心配ないと思って居たのだ。
息子にチックが現れたので、何か原因があるに違いないと思っていたが、
なんだかよく分からなかった。
ところがで有る。
夏休み前に幼稚園で先生との懇談があった時、
先生からこの様な注意を受けたのだ。
「お宅のお子さんはハサミが上手に使えるのはいいのですが、
左手なので、右手で使うように厳しく指導して居るのですが、
なかなか右手で持ってくれないのです。
夏休みの間に右手で使えるようにして置いて下さい。
クラスに一人でも違う事をする子が居たら困るんです。」
と言われたのだ。
ああ~~。
チックの原因はこれだったのか~~~。
母にその事を話すと、「その幼稚園の先生は少しおかしいね。
子供の芽を摘む様な事をしたら子供が委縮するのに・・・」
と言ったのだ。
息子が幼稚園でつらい思いをしない様に、夏休みにハサミを右手で
使えるようにしたのだ。
いきなり頭ごなしに叱るにのでは無く、最初は様子を見て、
左で持っていると、それとなく
「ハサミを反対のお手手で持って見ようか?」
と言って誘導する。
「両方で持てると便利でしょ。」
旨く持てた時はおもっきり褒めてあげた。
そうこうしている内に右手で持つと褒められるものだから、
次第に右手に変えられたのだ。
2学期が終わる頃にはチック症状はすっかり無くなって居たのだ。
それにしても厳しい幼稚園の先生だった。
ご自分の気に入るようにしないと、すぐ怒る先生だったのだ。
父兄との間に良くトラブルを起こされていた。
チック症
脳・神経の病気/チック症
チック症の症状・原因・治療
子どもに多く、だいたい5~10人に1人が経験するといわれているチック。まばたき、首振り、肩すくめ、顔しかめなど、一見すると普通の癖のように見える神経疾患です。
症状は乳幼児期からの心と体の成長に伴って見られ、大人になるにつれ普通は自然と消失しますが、学童・思春期まで続いて生活に支障がでる場合もあります。このように慢性化するものはチックではなく、「トゥーレット症候群」と呼ばれます。
チック症の症状
チック症は、動きが中心の「運動チック」と発声が中心な「音声チック」の2つに分類できます。
■運動チック
具体的には、まばたきを繰り返す、目を動かす、顔をしかめる、首を振るなど、多くは首から上の動作として症状が出ることが多いです。ときには手足の動きや、ジャンプ、スキップなどのに見える発作もあります。
■音声チック
咳払いや「あー」「うん」など短い言葉を繰り返し発します。
実はこれらの症状は本人がコントロールできないものではなく、止めようと思ったときには一時的に止めることができます。しかし、チックを出したい衝動や、その動作をしなくてはならないという強迫観念が強くなったとき、それらの動作を一気に行うことで解放感を感じてしまうのが特徴です。
また、気楽にテレビや本を見ているときや、不安感やイライラが強いときには多く出現しますが、何かに集中していたり、学校や医師の前、睡眠中には症状が少なくなります。
子供のチック症・大人のチック症
チックは小児期によく出現し、平均は6歳前後です。大部分のチックは10歳までに出現し、男児に多いとされています。10歳を過ぎれば徐々にチックは減少しますが、一部には成人を過ぎても症状が残る大人のチック症もあります。
チック症の原因
チックの原因は、正式には分かっていませんが、線状体という脳の一部の異常と心の問題とが絡み合って症状が出ていると考えられています。ですから、親から「どうしてまばたきばかりするの」と叱ることで、どんどんと病状が悪くなってしまうこともあります。
チック症の治療
チック症の治療は生活指導と薬物治療が中心になります。本人が症状にとらわれすぎないよう、不安感をとりのぞくことが大事で、むやみに怒ったり注意したりすることは避けましょう。
全身運動をして特定の動作を繰り返したいという衝動を発散させることや、何かに興味を抱けるよう、熱中できるものを持たせてあげることも有効です。
薬物治療の中心は、ハロペリドールなどの向精神薬を使用することが多いです。しかし、眠気やふらつきなどの副作用があるので、とくに年少者に使用するときには注意が必要です。
チックはいずれ自然と改善することが多いので、周囲があまり神経質にならないことが大切。症状に理解を示し、注意したりせずに受け入れるようにしましょう。
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