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脳と体験の続きです。
9~12歳は脳の黄金期(脳神経回路を増やすとき)
9歳から12歳は、脳の黄金期です。この3年間で神経回路が劇的に増えます。
この時に重要なのは、早寝、早起き、朝ご飯、適度な運動と読書です。
読書は、日常にありえない体験を脳に補足をします。
体を動かすのが億劫になる頃でもあるので、体を動かす体験の楽しさを
再確認させてあげたい時期でもあります。
13~15歳は大人型の脳への変化期
13歳から15歳では、脳の知識構造、知識データベースが
子ども型から大人型に変わります。
体験をすべて記憶する脳から過去の類似事象に照らして、
差分だけを認知して記憶する脳に変わります。
類似事象に対して脳が瞬時に判断しようとするため、
誤作動が起こってしまうのです。
とても心が優しい子どもなのに心にもない事を友達に言うのも、
こんなに愛している母親を「くそばばあ」と言うのも、脳の誤作動です。
一生のうち最も不安定な脳です。
15歳、大人脳が完成
中学生の3年間は、物凄くよく寝ますよね。
寝ている間に大人脳型にデータ変換しまして、
15歳の誕生日直前に完成するようです。
15歳~30歳代、単純記憶力のピークへ
15歳から28歳の14年間、脳は単純記憶力のピークを迎えます。
ここからは徹底的に勉強したらいいのではないかと思います。
単純記憶力はいわゆる記憶力、たくさんの情報を
素早く仕入れて長くキープする力です。
「世の中どうなってるの?」、「どうしたら得ができるの?」、「どうしたらモテるの?」、
と脳の感性の領域は著しい入力思考に変わっていきます。
健康な脳なら、恋をしても、遊んでも、仕事をしても命がけにできる時で、
がむしゃらな入力装置と化しているのです。
逆に出力装置として見た時、この14年間はあまり有効ではありません。
脳は自分が何者なのか28歳まで知らないからです。
この時期に必要なことは、好奇心に駆られたこと、あるいは先達の達人から
与えられたことを死に物狂いでこなすことです。
30歳前後になりますと、脳は単純記憶力のピークが過ぎます。
自分の立ち位置が見え、社会的自我が立つのが30歳の誕生日前後ですが、
30代の脳は一生のうち最も苦しい10年を過ごすことになります。
装置としては混迷を極めているからです。
この時点では、脳の中の神経回路の優先順位がついていなので、
たくさんの選択肢が浮かび、選ぶのに迷い、選んだ後にまた惑う
という状態が起こるのです。
このため、30代は、様々なことに挑戦し痛い思いをすることが大事なのです。
40~60歳代、成熟脳へ
40歳前後になりますと、苦しい10年間も終わりを告げ、脳はある程度の洗練をみまして、
そんなに失敗をしなくてもいいようになります。
余分なものも捨てられていますから、物事がつかみやすくなっています。
その優先順位がついてくると逆に始まるのは物忘れです。
50代半ばには、連想記憶力がピーク
連想記憶力は物事の本質や人の資質を見抜く力。
トラブルの対応力や事業戦略力にも寄与する力で、脳を装置として見立てると、
50代半ばが最も使いがいがある脳みそです。
56歳以降は新しいことを受け入れるのはかなり苦しいですが、
混とんとした状況の中から何をすればいいかを一瞬にして見抜く力は、
誰にも負けなくなってくるといったことなのです。
60代の脳は本質が抽象化
60代になりますと、本質の回路は抽象化して、もっともっと本質に入って行くのです。
そして人間でないものの本質まで直感で感じるようになるようです。
野に咲く花にも人生の本髄を教わるような気持ちになってくる。
これは本人が謙虚になったのではなくて、脳の本質回路の
洗練が極まったということです。
もう一つ、身体を動かすと鬱を予防するセロトニンが出ます。
青少年だけではなく、60代でも体験が必要なのかと思います。
(平成24年6月8日、国立オリンピック記念青少年総合センターにてご講演)
かなり分かり易く説明されていたので載せました。
60歳過ぎて鬱を予防するためには、体を動かさないといけませんね。
若い時の様には動かないにしろ、日常の事はこまめにしていかないと
いけないと思いました。
3.脳と体験 黒川伊保子
(Adobe PDF) - htmlで見る
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/70/File/kiyo201101koenkurokawa.pdf#search='%E8%84%B3%E3%81%A8%E4%BD%93%E9%A8%93+%E9%BB%92%E5%B7%9D%E4%BC%8A%E4%BF%9D%E5%AD%90'
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9歳から12歳は、脳の黄金期です。この3年間で神経回路が劇的に増えます。
この時に重要なのは、早寝、早起き、朝ご飯、適度な運動と読書です。
読書は、日常にありえない体験を脳に補足をします。
体を動かすのが億劫になる頃でもあるので、体を動かす体験の楽しさを
再確認させてあげたい時期でもあります。
13~15歳は大人型の脳への変化期
13歳から15歳では、脳の知識構造、知識データベースが
子ども型から大人型に変わります。
体験をすべて記憶する脳から過去の類似事象に照らして、
差分だけを認知して記憶する脳に変わります。
類似事象に対して脳が瞬時に判断しようとするため、
誤作動が起こってしまうのです。
とても心が優しい子どもなのに心にもない事を友達に言うのも、
こんなに愛している母親を「くそばばあ」と言うのも、脳の誤作動です。
一生のうち最も不安定な脳です。
15歳、大人脳が完成
中学生の3年間は、物凄くよく寝ますよね。
寝ている間に大人脳型にデータ変換しまして、
15歳の誕生日直前に完成するようです。
15歳~30歳代、単純記憶力のピークへ
15歳から28歳の14年間、脳は単純記憶力のピークを迎えます。
ここからは徹底的に勉強したらいいのではないかと思います。
単純記憶力はいわゆる記憶力、たくさんの情報を
素早く仕入れて長くキープする力です。
「世の中どうなってるの?」、「どうしたら得ができるの?」、「どうしたらモテるの?」、
と脳の感性の領域は著しい入力思考に変わっていきます。
健康な脳なら、恋をしても、遊んでも、仕事をしても命がけにできる時で、
がむしゃらな入力装置と化しているのです。
逆に出力装置として見た時、この14年間はあまり有効ではありません。
脳は自分が何者なのか28歳まで知らないからです。
この時期に必要なことは、好奇心に駆られたこと、あるいは先達の達人から
与えられたことを死に物狂いでこなすことです。
30歳前後になりますと、脳は単純記憶力のピークが過ぎます。
自分の立ち位置が見え、社会的自我が立つのが30歳の誕生日前後ですが、
30代の脳は一生のうち最も苦しい10年を過ごすことになります。
装置としては混迷を極めているからです。
この時点では、脳の中の神経回路の優先順位がついていなので、
たくさんの選択肢が浮かび、選ぶのに迷い、選んだ後にまた惑う
という状態が起こるのです。
このため、30代は、様々なことに挑戦し痛い思いをすることが大事なのです。
40~60歳代、成熟脳へ
40歳前後になりますと、苦しい10年間も終わりを告げ、脳はある程度の洗練をみまして、
そんなに失敗をしなくてもいいようになります。
余分なものも捨てられていますから、物事がつかみやすくなっています。
その優先順位がついてくると逆に始まるのは物忘れです。
50代半ばには、連想記憶力がピーク
連想記憶力は物事の本質や人の資質を見抜く力。
トラブルの対応力や事業戦略力にも寄与する力で、脳を装置として見立てると、
50代半ばが最も使いがいがある脳みそです。
56歳以降は新しいことを受け入れるのはかなり苦しいですが、
混とんとした状況の中から何をすればいいかを一瞬にして見抜く力は、
誰にも負けなくなってくるといったことなのです。
60代の脳は本質が抽象化
60代になりますと、本質の回路は抽象化して、もっともっと本質に入って行くのです。
そして人間でないものの本質まで直感で感じるようになるようです。
野に咲く花にも人生の本髄を教わるような気持ちになってくる。
これは本人が謙虚になったのではなくて、脳の本質回路の
洗練が極まったということです。
もう一つ、身体を動かすと鬱を予防するセロトニンが出ます。
青少年だけではなく、60代でも体験が必要なのかと思います。
(平成24年6月8日、国立オリンピック記念青少年総合センターにてご講演)
かなり分かり易く説明されていたので載せました。
60歳過ぎて鬱を予防するためには、体を動かさないといけませんね。
若い時の様には動かないにしろ、日常の事はこまめにしていかないと
いけないと思いました。
3.脳と体験 黒川伊保子
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